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RX100は、高級コンデジの先駆けとなった存在で、初代が出た2012年から今もなお売れ続けています。
RX100の特徴は、最新機種がドンドン出ているのに旧機種も購入可能なことです。
その傾向は発売されてからずっと継続されており、2019年の今でもRX100の初代を新品で購入することが可能です。
そのため、RX100シリーズを買おうとすると、逆に選択肢がありすぎて悩んでしまいます。
そこで、この記事ではRX100シリーズの比較を行いながら目的別におすすめの機種をご紹介します。
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RX100を買うときは焦点距離とF値、オートフォーカスの違いに注目
RX100のシリーズは、少しずつバージョンアップしていますが1つ1つを見てもどこが変わったのか中々わかりません。
そこで各機種の間でスペックが変わったところを中心に注目すべきスペックをピックアップしてみました。
私が着目したのは焦点距離とF値、オートフォーカスの違いです。
焦点距離が大きいほど遠くの被写体でもズームして撮影することが可能です。RX100M5までは最大で70mmでしたが、RX100M6以降は200mmまでズームすることができます。
一方で、RX100M5とRX100M6ではF値も変更されています。単純に言うと値が小さいほどボケのある写真が撮りやすくなります。
RX100M6で200mmまでズームしたときのはF値は4.5となるため、最大までズームしたときにはボケのある写真は撮りづらくなってしまいます。
最後のオートフォーカスは、性能が良いほどすぐにピントが合いやすくなります。
RX100M5から採用されている像面位相差というオートフォーカス方式はデジタル一眼でも性能の良いカメラに採用されている方式のため、すぐにピントが合うことが期待できます。
RX100M7はマイク端子(マイクセンサ)が新たに搭載され、外付けマイクの取り付けが可能となりました。
映像に加え、より音質にこだわったハイクオリティーな動画撮影が可能になるカメラです。
RX100機能比較 | RX100 M3 | RX100 M4 | RX100 M5 | RX100 M6 | RX100 M7 |
---|---|---|---|---|---|
発売日 | 2014/5/30 | 2015/7/31 | 2016/10/21 | 2018/6/22 | 2019/8/30 |
焦点距離 | 24mm〜70mm | 24mm〜70mm | 24mm〜70mm | 24mm〜200mm | 24mm〜200mm |
F値 | F1.8〜F2.8 | F1.8〜F2.8 | F1.8〜F2.8 | F2.8~F4.5 | F2.8~F4.5 |
オート フォーカス |
コントラスト 25点 |
コントラスト 25点 |
像面位相差 315点 |
像面位相差 315点 |
像面位相差 357点 |
シャッター スピード |
1/2000秒 | 1/32000秒 | 1/32000秒 | 1/32000秒 | 1/32000秒 |
連射 | 10枚/秒 | 16枚/秒 | 24枚/秒 | 24枚/秒 | 20枚/秒 |
動画性能 | 1920×1080 (フルHD) |
3840×2160 (4K) |
3840×2160 (4K) |
3840×2160 (4K) |
3840×2160 (4K) |
マイクセンサ | x | x | x | x | o |
重量 | 約290g | 約298g | 約299g | 約301g | 約301g |
センサー タイプ |
1型 裏面照射型 Exmor R COMS |
1型 Exmor RS COMSセンサー |
1型 Exmor RS COMSセンサー |
1型 Exmor RS COMSセンサー |
1型 Exmor RS COMSセンサー |
RX100の性能はヘタな一眼カメラよりも高性能とも言えるほどのスペックを誇ります。
予算を気にせず一台でなんでも出来るカメラが欲しいと相談されたら迷わず薦めるレベルの機種です。
しかし、高級コンデジがほしいという人、全員に最新モデルのRX100M7をおすすめできるかというとそうでもありません。
たとえば、風景の写真を撮る人や動画をほとんど撮らない人にとってRX100M7は性能が高すぎます。また新しいモデルになればなるほど価格も高くなります。
RX100は価格が落ちづらいため、旧シリーズでも高価です。
そのため、自分の要求に見合ったRX100を見つけることでコストバランスの良い機種を選ぶことができます。
では、どの機種がオススメなのでしょうか。
次章では目的別にオススメのRX100シリーズをご紹介します。
どのシリーズを購入するかは目的で考える
RX100シリーズはいまだに初代のRX100〜最新のRX100M5まですべて新品で入手することが可能です。
つまり、最新モデルを買う必要がない人は旧モデルを買うという選択ができます。
では、どのシリーズを選ぶべきでしょうか。
以下では目的別にオススメのカメラをご紹介します。
RX100とRX100M2は基本的に除外
RX100とRX100M2は金額面での制約やRX100M3以降の機能が不要ではない限り除外して考えて良いでしょう。
背面液晶の角度調整がほとんど出来なかったり、電子ファインダーが付いていない、またRX100はWi-Fi転送が出来ないなど現行モデルから考えると機能不足と感じる点が多々あり、買った後に不満を覚えることが予測されます。
ただし、この2機種は焦点距離が28-100mmとRX100M3〜RX100M5よりも望遠側に強い点が魅力です。
以前は価格が安いという点で検討の余地はありましたが、最近ではRX100M3との価格差もほとんどなくなってきているため、基本的にはRX100M3以降の機種にしたほうが良いでしょう。
風景など止まっている被写体の撮影がメインならRX100 M3で十分
RX100 M3は Wi-Fiでの転送ができるようになり、開放F値がF1.8-F2.8と非常に明るく撮れる現在のシリーズのベースとなるモデルです。
また、背面液晶も180度まで可動するようになり、電子ファインダーが搭載されたのもRX100 M3から。
後続のシリーズに比べるとオートフォーカスやシャッタースピード、連射、動画性能でやや劣りますが、焦点距離やF値などはRX100 M5と同性能のため、これらの性能を必要しない風景などの止まっている被写体を撮影することがメインであれば、十分実用的なモデルです。
後続のシリーズ出てきていることから価格もこなれてきているのもポイント。
先述したとおり、RX100 M2との価格差がほとんどないため、おすすめできる機種です。
私はRX100 M5が発売された時期にRX100 M3を購入しました。(いまのRX100 M5相当)
人物の撮影とボケを楽しみたいならバランスの良いRX100 M5
RX100M5はM4から更に進化を遂げ、高速・高精度のピント合わせが可能となっています。
F値が1.8〜2.8の最後の機種であり、人物をキレイに撮りたい、ボケ表現を楽しみたいという人に最適のシリーズです。
ポイントはオートフォーカスの方式と連射が強化されている点です。
特にオートフォーカスは撮像エリアの約65%をカバーする315点の広さで、オートフォーカスの方式も像面位相差というデジタル一眼でも新しいフォーカスの方式を採用しています。
像面位相差を簡単に言うと、位相差AF(位相差検出)とコントラストAF(コントラスト検出)の2つのAFを併用する方式です。
オートフォーカスも0.05秒の高速となっており、動きのある被写体でもピントをバッチリ合わせてくれるでしょう。
ポイントによっては一眼カメラに比肩する性能を誇り、コンデジの中でも最高品質のカメラと言えます。
運動会など遠くを撮りたいときや本格的な動画を撮るならRX100 M7
RX100 M6以降はレンズの明るさ(F値)を落とした代わりに焦点距離が24mm〜200mmと圧倒的に望遠性能が強化されています。
200mmはデジタル一眼でも望遠に属する焦点距離で、手ブレも出やすいぐらいの望遠性能があります。
運動会などで、子供との距離が離れていてもかなり大きく写すことが可能です。
また、RX100 M7はマイク端子が付いているので外部のマイクを接続することが可能です。
いままでは内部のマイクしかなかったため音声がイマイチだったというシーンでも外部マイクを接続することでビデオカメラ並の性能を発揮することができるようになります。
カメラとビデオを同時に使うことはできませんが、両方買うのも価格的に躊躇する人はどちらとしても使えるRX100M7がおすすめです。
ただし、ここまでの性能を求めるのであればいっそのことデジタル一眼を購入したほうが価格的にも機能的にも十分なものが買える可能性があります。
小さくてオールインワンのものがほしいのであれば、RX100M7で間違いありませんが、ボケも楽しみたいし遠くからも撮影したいというのであればデジタル一眼も一考の価値があります。
RX100 M4とRX100 M6は価格と予算見合いで選択肢に
RX100 M4は、RX100 M3とRX100 M5の中間的な機能。RX100 M6、はRX100 M5とRX100 M7の中間的な機能を備えたカメラです。
ポイントとしては、RX100 M4はRX100M3に比べてシャッターと動画が強化。RX100 M6は焦点距離(ズーム)が強化されています。
ただし値段を見ると一個上のモデルと大きく価格差があるわけでもないのでイマイチ決め手にかけるというのが正直なところ。
予算が許すのであれば上記でご紹介した一個上のモデル、足りないのであれば一個下のモデルを購入したほうが満足度が高いでしょう。
今日のまとめ
最新機種が欲しい!という自分の欲求に負けそうになりましたが、私の場合はカメラを取り出してすぐに撮れることを求めていること、また被写体は風景や子どもが中心になるであろうことから(当時)最新であるRX100 M5である必要はないなという結論に至り、RX100 M3を購入しました。
買える余力があれば、最新機種を買ってしまいたいというのが本音ではありますが、予算と相談して妥当な製品が買えるようにしたいですね。
RX100で使えるオススメのアクセサリーについてもまとめているので購入を検討している人は参考にしてみてください。