【レビュー】SIGMA 30mm F1.4 DC DN | 明るくてよく映るコスパ最強レンズ

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マイクロフォーサーズの標準距離で単焦点レンズが欲しくなって探してみると結構な種類のレンズがあります。
しかし調べてみるとF値が1.7とか1.8の辺りが多く、もう少しボケるレンズが良いなぁと探すと今度はPROレンズなど性能が良すぎるレンズになってしまい、価格がお高くなってしまいます。
ほどほどの価格でボケ味が楽しめる標準レンズが欲しいという欲張りな人におすすめなのが、今回ご紹介する「SIGMA 30mm F1.4 DC DN」です。
価格は新品でも4万円以下、F値は1.4、焦点距離は30mmのためボケのある写真を撮ることができます。

SIGMA Contenmporary 30mm F1.4 DC DNの概要

SIGMA Contenmporary 30mm F1.4 DC DNの基本情報

AFも使えるのでPROレンズを使うほど予算はないけど、ボケるいいレンズが欲しいという人にぴったりなレンズです。2016年製のレンズで構成としては特筆するところはあまりありません。
手ブレ補正がないのでボディに手ブレ補正があるOLYMPUS系のカメラの方が使い勝手は良いかもしれません。
また防滴防塵が無い点には注意しましょう。ボディ側が防滴防塵だからと油断して使っていると故障ということにもなりかねません。

 SIGMA 30mm F1.4 DC DNの仕様
開放F値 F1.4
レンズ構成7群9枚 
絞り羽枚数9枚 
焦点距離30mm 
最短撮影距離0.3m 
最大撮影倍率1 : 7 
フィルター径52mm 
最大径 x 長さ64.8 x 72.1mm 
質量260g 
備考 −

SIGMA Contenmporary 30mm F1.4 DC DNの外観

レンズとフードが付いています。
しっかりした箱に入っていますが、内容物はシンプルです。

M1081346 th
M1081351 th

フィルター径は52mmです。ゴミが入る前にフィルターを装着してしまいましょう。

M1081354 th

以前購入したSIGMA 16mm F1.4 DC DNと並べてみました。
SIGMA Contenmporary 30mm DC DNが左です。OLYMPUSの単焦点PROレンズはどの焦点距離でも大きさはほぼ同じだったのと対照的にSIGMAは大きさが異なっています。

M1081360 th

OM-D E-M1 MarkⅡに装着。フードを付けると少しレンズが長く見えますが、使ってみると重さはあまり感じません。ちょうどいいバランスです。

IMG 20200808 215617 th

SIGMA Contenmporary 30mm F1.4 DC DNの比較候補

対象レンズの購入を検討するときは以下のレンズが候補として考えられます。マイクロフォーサーズのこの焦点距離のレンズは良いのが多すぎてどれを選んでも外れはありません。

M.ZUIKO DIGITAL ED 25mm F1.2 PRO

優秀な標準レンズの中でも群を抜いているのがM.ZUIKO DIGITAL ED 25mm F1.2 PROです。予算が許せばこれが最強。私も欲しい。PROレンズらしい金属素材を使った頑丈な造りでマイクロフォーサーズの中でも圧倒的なボケ量とAFを併せ持つポートレート向けレンズです。
デメリットは何と言っても価格。前述した通り、マイクロフォーサーズの標準レンズは優秀なレンズが多いので、ここまで出して買う必要があるか?と自問自答することになります。
それ故、SIGMA 30mm F1.4 DC DNが購入候補になってくるとも言えます。

LEICA DG SUMMILUX 25mm F1.4 ASPH. H-X025

LEICAのブランドが付くPanasonicのレンズです。LEICAといえば高級カメラの代名詞。艶っぽいと表現され、コッテリとした色合いで妙によく写ると評判です。私は所有したことがないレンズですが、標準レンズを買いたいと思ったときには常に気になってたレンズです。
周辺の解像力はあまり高くなく、周辺光量も落ちやすい、パープルフリンジが大きく出る時がある一方、中心の解像力は高く、F値も大きいためボケが出しやすいのに小型という特徴があります。
クセが強い分、万人向けではないですがハマるときにはバッチリはまるのでひと味欲しいときにピッタリのレンズです。

M.ZUIKO DIGITAL 25mm F1.8

OLYMPUSから出ているもう1つの標準レンズがM.ZUIKO DIGITAL 25mm F1.8です。いわゆる撒き餌レンズに相当するレンズの中ではやや効果ですが、それでも他のレンズと比べると非常に安価。小型軽量で中央から隅まで比較的しっかり写してくれます。F値が1.8なのでそれなりにボケてくれます。
LEICA DG SUMMILUX 25mm F1.4 ASPH. H-X025とは対象的にクセが少なく、没個性的にもなりやすいですがバランスの良い扱いやすさが売りのレンズです。レンズセットなどでカメラを買った人がもっとうまく撮りたいとステップアップするためのレンズとしてピッタリです。
50mmでボケも撮れるし風景も撮れるので自分の表現力を伸ばすという意味でも向いており万能レンズとして使えます。

【レビュー】M.ZUIKO DIGITAL 25mm F1.8 寄れてボケる万能レンズ

SIGMA Contenmporary 30mm F1.4 DC DNの作例

SIGMA Contenmporary 30mm F1.4 DC DNで撮影した写真の紹介です。
下の写真は食事に言った際に頼んだドリンクです。マイクロフォーサーズの標準レンズでもこれぐらいボケさせることができます。フルサイズのボケに惹かれることもありますが、私は手持ちで撮影することが多く、ピントが合ってない写真を量産することにもなりかねないので、これぐらいがバランスが良いと感じています。

SIGMA 30mm F1.4 DC DN / 30mm / F1.4 / 1/5000秒

マイクロフォーサーズは高感度に弱い傾向ですが、それでもこれぐらいなら十分撮ることができます。
どちらかと言うとカメラの性能に依存する部分ではありますが。

SIGMA 30mm F1.4 DC DN / 30mm / F1.4 / 1/100秒

こちらは手持ち撮影で1/2秒止めて撮影。1秒でも撮影してみましたが時間が遅かったので、これぐらいが1番バランスが良かったです。

SIGMA 30mm F1.4 DC DN / 30mm / F8 / 1/2秒

今日のまとめ

防滴防塵が無いため、ハードな環境での撮影には向いていませんが、ボケもパンフォーカスも問題なく撮れるので良いレンズです。写り的な意味ではM.ZUIKO DIGITAL 25mm F1.8よりもSIGMA Contenmporary 30mm F1.4 DC DNの方が個人的には好みです。APS-Cと同じ設計となっているので少し大きいのが気になるポイントです。
持ち歩き性能を重視したい場合はM.ZUIKO DIGITAL 25mm F1.8、多少大きくても写りを重視する人にはSIGMA Contenmporary 30mm F1.4 DC DNを選んでみると後悔しないでしょう。それよりも予算があるのであればLEICAやPROレンズも視野に入れてみてはいかがでしょうか。