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昨年は育児休業を取得していたので、夏のボーナスがもらえず資金繰りに苦労した年になりました。
一方で、上の子は幼稚園に入園し、月々の幼稚園代が家計にのしかかってくることになりました。
以前から幼稚園就園奨励費補助金がもらえることは知っていたのですが、いくらもらえるのかはよくわからず少しでも家計のマシになればいいなぐらいの感覚でした。
12月に実際に支給されてみると、減免額が大きくかなり家計の助けになりました。
結局、いくらもらえるのかが支給されるまでわかりづらかったので調べてみました。
幼稚園就園奨励費補助金とは
各市区町村が幼児教育の振興を目的とした制度
幼稚園就園奨励費補助金は市区町村によって運営されている私立幼稚園児の保護者の経済的負担を軽減し、幼児教育のより一層の振興を図ることが趣旨の制度です。
簡単に言うと一年に一回、支払っている幼稚園の費用の一部を免除してあげようという制度です。
住んでいる市区町村によって「幼稚園就園奨励事業(さいたま市)」や「私立幼稚園就園奨励補助金(横浜市)」など呼び方が違うようです。
市が一部、国の補助を受けて私立幼稚園に補助金を交付し、幼稚園が保護者の入園料や保育料を減免する制度です。
市民税所得割額によって免除金額が決まる
シュウ
お金が戻ってくるのはありがたいけどいくら戻ってくるの?
結局、いくら戻ってくるのかというのが気になるところですよね。
稚園就園奨励費補助金は市民税所得割額によって減免額が決まってきます。
住民税(個人住民税)の税金は「均等割」と「所得割」という二つで構成されていますが、住民税の所得割額というのは所得に応じて支払う必要がある住民税の金額のことです。
計算方法は以下のようになっていますが、所得控除額の中には様々な控除があり、把握するのが非常に面倒です。
(前年の所得金額-所得控除額)× 税率 – 税額控除 = 所得割額
いくら戻ってくるのかは市区町村によっても違うようですが、さいたま市の例をモデルに簡素化したのが下の表になります。
共通しているのは上限が308,000円というところです。
金額の区分も基本的には共通ですが、指定都市だと上限が少し基準が上になっているので減免額が増えやすいです。
必ず自分の住んでいる自治体のホームページなどを確認してみてください。
区分の中にモデルケース年収を書きましたがこれも上記の通り、控除などの条件によって変わってくるので目安ぐらいで考えてください。
控除額を上げる裏ワザ
減免額が所得割額によって決まるのであれば、計算式に出てくる所得控除額を上げれば減免額が増えることになります。
控除金額をあげて減免される金額を上げるにはiDecoを活用すると良いでしょう。
iDeCoは小規模企業共済等控除として全額が所得控除の対象となります。
その分だけ所得額を差し引くことができ、結果として住民税の所得割額を小さくすることができます。
ちなみにふるさと納税も一定の範囲内で所得割額自体を減らすことができますが、補助金や給付金などでは効果を発揮しません。
自治体は税額控除前の所得割額でみるので、税額を減らすだけなら有効ですが、補助金や給付金のために利用するのであれば意味がないので注意しましょう。
手続きと支給される日
必要な手続きは基本的には幼稚園経由
幼稚園就園奨励費補助金の手続きをするのは幼稚園から配布される書類(「幼稚園就園者の保育料等減免措置に関する調書」)に記入をして幼稚園に返すだけで手続きが完了します。
市役所に行かなくても手続きができるというのがありがたいですね。
手続きは市区町村によるようですが大体5月〜6月ぐらいに幼稚園から配られることが多いようです。
受給するには基本的には以下の条件を満たしている必要があります。
調書を提出する年度の1月1日現在で、市区町村に住民登録がなかった場合は、追加で「課税証明書」などを提出する必要があります。
- 私立幼稚園に在園している満3歳児及び3~5歳児がいること
- 居住している市に住民登録のある園児
支給されるのは12月
手続きは6月ぐらいに終わりますが支給は結構遅いです。
これも市区町村によって11月から12月とバラつきがあるようですが基本的には年末と考えればよいでしょう。
私の場合は、12月の初旬に幼稚園から振り込みがされました。
手続きの流れとして基本的に幼稚園を経由するようです。
育休取得者は金額が増えやすい
昨年は育休中だったので大半が無収入
育児休業を取得した人は育休取得中は無収入となるので、減免額が大きくなりやすいです。
私の場合は、2月〜9月までの8ヶ月間育児休業を取得していました。
出勤していたのがいつもの1/3だったので年収も比例して1/3程度となり、結構お金が返ってきました。
夏のボーナスがショボかった分、資金繰りが大変だったのでかなりありがたかったです。
逆に来年以降は減免額が一気に減りそうなので、資金繰りはよりシビアになりそうです。
保険の見直しで、家計を節約
普段、あまり使うことがない保険ですが、契約した時点のままになっていませんか?
特に共働きのご家庭だとそれぞれが入社のタイミングで保険に加入して、そのままになっていることが多いようです。
家族で保険を統合することで家計全体の支出を抑えることも可能です。
どのような保険にすればよいのか悩んでいる人には、何度でも無料で相談ができる保険見直しラボがおすすめです。
この機会に見直してみてはいかがでしょうか。
今日のまとめ
幼稚園に書類を提出してから半年後になってお金が振り込まれてきました。
ありがたい反面、12月はボーナスがあるので割と資金繰りはやりやすいんですよね。
いつ育休をとった人でも一息つけるタイミングとなる9月〜10月ぐらいに支給されると非常に嬉しかったです。
2019年の10月からは幼稚園の無償化も始まるのでこの制度も変わっていくかもしれませんが、子育て世代にとってはありがたい制度なので形を変えても残ってくれると嬉しいですね。