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私が勤務している会社は寮が用意されています。
勤務地まで2時間以上かかる場合は寮に入るという規則になっていたため地方から出てきた人が入ることが多く、私も入寮することになりました。
しかしこの寮が驚くほどに前時代的だったので驚きました。
私が勤務している会社は上場していますが、そういうところでもこんな寮があるんだということをお伝えします。
間取り
私が住んでいた寮の部屋は6畳の和室でした。
そこにあるのは、押入れとクローゼット、あとはエアコンのみ。
これが部屋のすべてです。
他のものはすべて共同です。
あらゆるものが共同
ということで他のものはすべて共同です。
私が住むことになった寮は、3階建ての建物で各階にはそれぞれ20人前後が住んでいました。
つまり1つの寮で60人ぐらいが住んでいることになります。
風呂
風呂も、もちろん共同です。
この辺は寮なのでまだわかります。
石鹸やシャンプーなどは置いていないので風呂に入るごとに自分で持っていく必要がありました。
一々、泡立てるのも手間だったのでボディソープには大分お世話になりました。
風呂場は大きな浴槽とあとはシャワーという銭湯スタイルです。
銭湯と違うのはお湯が18時ぐらいに張られたらそれ以降、温めたりお湯を追加することがないということです。
つまり後になればなるほどヌルいお湯になっていきます。
また、管理人の業務終了時間である22時にはお湯が抜かれるのでそれ以降に入る人はシャワーのみとなります。
トイレ
トイレも共同です。
各階にトイレがありますが、公立学校のトイレをイメージしてもらえるとわかりやすいです。
しかしトイレの数は多くないので、全部入られている場合があり、緊急のときは他の階に行くことも珍しくありませんでした。
水道
水道も共同です。
朝の時間は顔を洗う人や歯を磨く人で賑わいます。
ピーク時に水道に行くと全部埋まっている…ということもザラにありました。
キッチン
キッチンも共同です。
しかもキッチンは寮に1箇所しかなくコンロが2口しかなかったので料理をするのは同じ時間では1人しかできず、調理はほぼ不可能でした。
こちらも寮の管理人の業務終了時間である22時に回収されてしまいます。
ちなみに体調崩したときでも管理人がサポートしてくれるわけでもないので本当に地獄です。
寮に初めて入る諸氏には非常食を確保しておくか、近所で出前があるところのチラシを取っておくことをオススメします。
冷蔵庫
冷蔵庫も共同です。
ペットボトルの蓋などに名前を書いて入れていました。
申請すれば小型の一人用冷蔵庫を導入できたような記憶がありますがやっていた人はあまりいませんでした。
洗濯機
洗濯機も共同です。
各階に2台ずつあったので土日はかなりの競争率でした。
洗剤は各自の用意です。
様々な謎の文化
そして色々な謎の文化がありました。
全部あげてもキリがないので代表的なところをご紹介します。
部屋での調理はNG
火事の危険があるからという理由で部屋での調理は禁止されていました。
IHヒーターなら大丈夫じゃないのかと聞いてみましたが何故かダメでした。
不思議です。
ちなみにタバコを吸うのはOKでした。
そっちのが火事のリスク高くない?と散々反論しました。
同期はそれはおかしいと言ってIHヒーターで料理をしていたそうです。
見つかると会社の人事部に報告されるという面倒な仕組みだったので、私は見切りをつけて外食をしていました。
日中に管理人が部屋に入る
私たちが会社に出社している間に管理人が合鍵を使って各部屋に入って来ます。
禁止されているものを持ち込んでいないかとかエアコンつけっぱなしにしていないかとかチェックしているそうです。
弊社にプライバシーという言葉はありません。
在宅を管理する札
外出するときは札の表裏を入れ替えて自分が寮にいるかいないかを管理されていました。
ちなみに外泊するときは連絡しなければならず無断外泊を行うと管理人から会社に報告しています。
今日のまとめ
こんな会社の寮に住みたいとは誰も思わないと思うのですがこの会社の寮に1年以上住まないと家賃補助が出ないというこれまた謎の規定があったため(現在は不明)皆ガマンして住んでいました。
私は1年住んだすぐ後に引っ越しをしましたがそれはもう快適な暮らしでした。
この話を会社の部長にすると「昔はこの部屋に2人で住んでいたんだから今は随分いいよ」と言われたので余計驚きました。